5G&WiFi6の特徴と活用事例

5GWi-Fi6とは?

「G」とは英語で「世代」を意味する「Generation」の頭文字です。

つまり、5Gとは第5世代の移動通信システムのことを意味します。

5GとWi-Fi6は近未来の通信インフラの両輪です。超高速、多数同時接続、低遅延という特徴を持ち、互いの短所を補完し合う関係となっています。

これらの技術によって、今までになかったサービスやビジネスがどんどん生まれ、世界を変えていくとも言われています。

5GとWiFi6の概要と、これらの技術によってどんなことが起こるのかについて、3つの事例を交えて解説します。

移動通信システム(1〜5G)の歴史

5G以前の世代に関しては以下の通りです。

1980年代 1G(第1世代) アナログ方式 電話通信のみ

1990年代 2G(第2世代) メールやネットに対応したデジタル方式

2000年代 3G(第3世代) 2Gをより高速化/写真や音楽配信が可能

2010年代 4G(第4世代) 3Gをさらに高速化/動画なども楽しめる

4G5Gの違い

4Gと5Gの違いは通信パフォーマンスの違いです。

一説では10倍の作業効率の違いがあり、例えば5Gになると2時間の映画が3秒足らずでダウンロード可能になるほど高速化すると言われています。

現在の4G回線では5分ほどかかると言われているため、いかに5Gの速度が驚異的であるかが分かるかと思います。

この技術により、今までのサービスを超えるサービスがどんどん生まれるでしょう。

5Gの特徴

5Gの特徴は以下の3点です。

1、超高速

2、低遅延

3、多数の機器に同時接続が可能

1、超高速

通信速度が格段に上がります。

現在の4Gの通信速度はおおよそ50Mbps~1Gbpsです。

それが、5Gでは10~20Gbpsにまで速度が向上し、最大100Gbpsにまで到達すると予想されており、4Gと比べて、10〜20倍の速さになります。

2、低遅延

ほぼ遅れる(固まる)ことなく通信ができます。

現在のネットワーク環境では、いかに高速といえども遅れが発生します。

5Gになることで遅れが今までの1/10以下でデータの送受信ができます。

これにより、音や動画のズレなどを限りなく減らすことができ、ロボットなどの遠隔操作もスムーズに行えるようになります。

3、多数の機器に同時接続が可能

スマホ・パソコン以外のデバイスに同時に接続ができます。

スマホやパソコンだけでなく、家電やセンサーなど身の回りのさまざまな機器がネットに繋がるようになります。

これを、モノがインターネットに繋がるという意味でIoT(Internet of things=インターネット オブ シングス)と言います。

5Gのデメリット

5Gのデメリットは以下の2点です。

1、セキュリティ面

2、人材確保

1、セキュリティ面

現在でも企業のサイバー攻撃などのニュースをよく耳にしますが、情報漏洩やデータの流出などは大きなトラブルに繋がる危険があるので、避けたいものです。

しかし、5Gの導入によりあらゆるものがインターネットに繋がるようになると、それに比例して、外部からの攻撃を受けるリスクが高まります。

そのため、ある程度のコストをかけてもセキュリティを強化する対策をすることが重要になってきます。

2、人材確保

5G技術が利用できるようになったとしても、関連技術やシステムを活用、管理できる人材がいなければ5Gをうまく活かす事はできません。

また、5G人材には、5Gを活用して何をするのか?といったクリエイティブなスキルも求められるため人材確保や育成は深刻化していくでしょう。

5Gの未来

5Gサービスは2020年3月から各携帯電話キャリアがサービス提供しています。

まだまだインフラが十分に整っておらず、対応エリアが限られているため、今の4G通信と同じように使えるようになるには3〜5年後になると言われています。

しかし、世の中を大きく変える技術である事は間違い無いので、しっかり内容を理解していることが重要です。

wifi6(ワイファイシックス)とは

wifi6(ワイファイシックス)とは

Wi-Fi6は6番目のWi-Fiの規格のことを指します。

Wi-Fiとは、パソコンやスマートフォンなどの機器をインターネットに接続するためのネットワークの規格です。

このネットワーク規格であるWi-Fiの最新バージョンが6番目のWi-Fi、つまりWi-Fi6です。

Wi-Fi6の特徴

Wi-Fi6の特徴は以下の3点です。

1、通信速度の速さ

2、安定性

3、省エネ

1、通信速度の速さ

通信速度が以前のWi-Fi5に比べて、約1.4倍高速になっています。

そのため、大きなデータがより速く転送可能になります。

これにより、Wi-Fiを経由したネットゲームの配信や、高画質な4Kや8Kの映像がより快適に楽しめるようになります。

2、安定性

Wi-Fi6では、同時に接続する端末の数が増加しても、通信の順番待ちが発生しない技術が用いられています。

この技術により、同時接続の人数が多くなるようなネットゲームも快適にプレイできます。

また、接続台数が多いオフィスや公共スペースなどの高密度の環境下でも繋がりやすくなります。

3、省エネ

TWTという技術により、子機側の消費電力を抑えることが可能になっています。この技術により、バッテリー消費が抑えられるので、将来的にはTWT技術に対応したスマホが登場した場合、Wi-Fi6の利用環境下でのバッテリーの持ちが良くなります。

Wi-Fi6対応のルーターやスマホはすでに発売されており、これから間違いなく主流の規格になっていきます。

Wi-Fi6のデメリット

Wi-Fi6のデメリットは以下の2点です。

1、Wi-Fi6対応の機器が必要

2、高コスト

1、Wi-Fi6対応の機器が必要

Wi-Fi6を利用するにはWi-Fi6対応のルーターや端末も必要です。

いずれかの性能がWi-Fi6に対応していなければ、通信性能は従来のものと変わりません。

2、高コスト

Wi-Fi6対応している機器は現在とても高額になっています。

今後Wi-Fi6が標準装備になり、価格が落ち着くまでは、もう少し時間がかかるでしょう。

(2021年4月追記)

TP-LinkのWifi6対応のルーターなどは、Wifi5対応の2倍程度の金額で購入することができます。価格帯がエンドユーザに流通しやすい傾向は高まっています。

Wi-Fi6の未来

Wi-Fi6によりインターネットの通信環境が強化され、より高速で便利にインターネットを使えるようになっていくでしょう。

これからWi-Fi6対応の機器もどんどん増えてくると思われます。次回のスマートフォンの買い替えでは、Wi-Fi6に対応した機種を選んでみてはいかがでしょうか?

5GWi-Fi6の関係

5GとWi-Fi6は近未来の通信インフラの両輪になる技術です。

5GとWi-Fi6は、IoTの普及AIの活用を支える通信のインフラとしても重要視されています。

これらは、超高速、多数同時接続、低遅延と似た特徴を持っており、これにより、互いの短所を補完し合う関係となっています。

5Gが基地局経由での広範囲の通信を得意とするのに対して、Wi-Fi6は狭いエリアでの通信に特化しています。

5Gは、長距離での通信が必要な場合や屋外での利用に有効な通信システムで、自動運転技術や病院や工場などでのロボット制御などに必須の技術です。

一方のWi-Fi 6は、公共スペースでの利用、例えばカフェやオフィスなど、ある程度の範囲で多くの人が同時に通信する場合に効果的です。

今後は屋外でのネットワークは5Gが担い手になり、屋内でのネットワークにおいてはWi-Fi 6が担うことになるでしょう。

5GとWi-Fi6はともに、今後の社会的なインフラの発展に大きく貢献することになっていくことは確実です。

5GとWi-Fi6の技術により可能なDX事例

5GWi-Fi6の技術で実現可能になる3つのDX事例をご紹介します。

DXについて、経産省のDX推進ガイドラインでは以下のように定義されています。

「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」

※経済産業省が2018年12月にまとめた「デジタルトランスフォーメーションを推進するためのガイドライン(DX推進ガイドライン)

1、自動運転

5Gの技術により、自動運転も可能になると言われており、将来的には運転を全て自動化した完全自動運転車が実現するようになるでしょう。

自動運転の状況下において、通信の遅延は命取りです。

自動運転の制御システムからの通信に遅延が起こってしまうと、アクセル、ブレーキなどの運転操作にも遅延が生じてしまい、人命に関わる重大な事故につながってしまうおそれがあります。

走行中の映像や周囲の地図情報を送受信することも必要です。これらの膨大なデータを低遅延で送受信するために、5G技術が活躍します。

5Gの技術開発や通信インフラ整備が進んでいくことで、近い将来の自動運転も可能になります。

完全自動運転が実現すれば、昨今大きな問題になっている高齢者ドライバーによる自動車の操作ミスによる事故は減少することになるでしょう。

2、VR・AR

新型コロナウィルスの影響により、多くの企業でテレワークの導入やハンコの廃止などのオンライン化が大きく進みました。

また、オンラインでのセミナーや教育なども着実に浸透してきています。

しかし、遅延が生じてしまうこともあり、難しいニュアンスを伝える時には画面上のみで伝えにくいなど、オフラインでのコミュニケーションの方が楽に感じる方が多いのではないでしょうか?

今後は、リアルタイムでのVR体験も可能になり、実際にその場にいるかのような没入感を得られるようになります。

その技術を利用して、オンラインでのVR授業を展開し、現在のオンライン授業よりもさらに理解度を上げる教育サービスなども出てくることでしょう。

3、機械の遠隔操作

医療現場でロボットでの遠隔操作での治療が可能になります。

医療現場においても自動運転と同じように、少しの遅延が医療事故を引き起こしてしまいますので現在の技術では対応が難しいと言われています。

しかし、5Gの低遅延通信環境を利用することで、緻密な作業を必要とする医療現場での手術も遠隔で行えるようになると期待が集まっています。

例えば、地方で寝たきりの状態の患者でも、手術用のロボットなどを遠隔操作し、都市部や海外の有名医師の治療を受けれるようになるなど、どこにいても医療を受けられるようになれば、地域による医療格差が改善されるようになります。

また同じように医師不足が深刻な、世界の国々にも上質な医療を届けることができるようになります。

まとめ

5GとWi-Fi6が世界を大きく変える技術であることを、お分かり頂けたかと思います。

大きなメリットがある反面、セキュリティやコスト、人材不足などのデメリットもあり、普及し活用するまで様々な課題があります。

しかし、いずれにせよ世の中はより急速にデジタルシフトしていきます。

これらのメリットとデメリットを理解していれば、デジタル化した社会の変化にもスムーズに適応できると考えられます。

そのデジタル化の流れを把握した上で、しっかりDXを推進していくことがこの大きな変化についていく唯一の方法となるでしょう。

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