DX推進に活用できるクラウド技術(AWS編)

AWSとは

AWSとは、「Amazon Web Services」の略称で、Amazon社により提供されているクラウドサービスの総称です。

※クラウドサービスとは、企業や個人など不特定多数のユーザーが、インターネットを通じて、サーバー、ストレージ、ネットワーク、アプリケーションをはじめとした様々なITリソースを、必要なときに必要な分だけ利用することができるサービスです。

AWSのサービス数は200以上もあり、WEBサービスの構築、業務システムの構築、データのバックアップ・分析、開発環境の構築などなど、あらゆるITニーズに対応しています。これらサービスの多くは、Amazon社のネットショッピングサイト「Amazon.com」の運営で培った技術が元になっています。

AWSの提供範囲は世界190ヵ国以上。クラウドサービス市場におけるAWSの世界シェアは32%で、「Microsoft Azure」「Google Cloud Platform」「Alibaba Cloud」「IBM Cloud」など、多くの競合がいる中、断トツのトップです(2021年時点)。

このAWS、従来から注目を浴びていましたが、日本政府が行政システムのプラットフォームとして採用したことから、ますます注目を浴びるようになりました。

AWSの歴史

AWSの構想は少なくとも2003年には始まっていたと言われています。2003年にAmazon社から発表された論文「Amazon社のサーバーインフラに関する展望について」には、次のような記述があります。

「新たなサーバーインフラは完全に標準化、自動化され、ストレージやネットワークは最終的にはウェブサービスに依存することになる」

2006年、まだクラウドサービスという概念が世の中に浸透していない時代に、AWSはリリースされました。当初、サービス数は3つでしたが、毎年毎年、新しいサービスをリリースし続け、多くのエンジニアの興味を引いていくことになります。

そして2011年、日本での運用がスタートしました。

AWSをDXに活用する6つのメリット

AWSには、DX活用という面でどのようなメリットがあるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

①初期コストがかからない

AWSを利用すれば、サーバーやストレージといった各ITリソースを自前で用意する必要がありません。それだけ初期コストをおさえることができます。

※これはAWSに限らずクラウドサービス全般で言えることです。

②使用容量を自由に調整できる

AWSは、リソースの使用容量を事業規模やアクセス数などに合わせて自由に調整することができます。例えば、動画配信サービスを提供する場合、「アクセスが急増するキャンペーン期間中のみサーバー容量を増やす」などといった対応も可能です。

※これはAWSに限らずクラウドサービス全般で言えます。

③サービスが豊富にある

AWSは、サービス数が200以上もあるため、あらゆるニーズに対応することができます。また、画期的なサービスが次々と生みされているため、先進的なことを行いたい場合にも適しています。

④ノウハウが豊富にある

AWSは、数あるクラウドサービスの中でも、いち早くスタートしたサービスであるため、導入実績が豊富にあります。そのため、インターネットや書籍など様々な媒体で、多くのノウハウがシェアされています。

⑤継続的に値下げが行われている

AWSは、2006年のリリース以降、提供規模およびユーザー数を拡大させ続けています。AWSの運営側は、そのスケールメリットをユーザーに還元する目的で、継続的にサービスの値下げを行っています。

⑥一定の範囲内で無料で利用できる

AWSには、無料でサービスを利用できる仕組みがあります。手軽に利用しやすいと言えます。

無料で利用できる3つのタイプ
■12ヶ月無料タイプ:アカウントを作成してからの1年間、特定のサービスを所定の上限まで無料で利用できる
■無期限無料タイプ:アカウントを持っている間、特定のサービスを所定の上限まで無料で利用できる
■短期トライアルタイプ:該当サービスを初めて使う際のみ、所定の期間あるいは1回に限り、無料で利用できる

AWSの代表的なサービス5選

AWSには200以上ものサービスがあります。今回は、代表的なサービスを5つご紹介していきます。

①Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)

Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)は、初期からある中核サービスで、自由にスペックの変更ができる仮想サーバーです。

②Amazon Simple Storage Service(S3)

Amazon Simple Storage Service(S3)は、初期からある中核サービスで、高い耐久性を備えた容量無制限のストレージです。

③Amazon Fraud Detector

Amazon Fraud Detectorは、不正を検出してくれるサービスです。決済詐欺、プロモーションコードの不正使用、アカウント乗っ取りといった不正行為を、自動的かつ迅速に検出してくれます。

【Amazon Fraud Detectorの主な特徴】
■不正検出モデルを作成する際に、コーディングをする必要がない
■不正検出モデルは、各顧客・各ビジネスごとに最適化できる

④Amazon Forecast

Amazon Forecast は、機械学習を用いた時系列予測(過去のデータから未来の数値・傾向を予測すること)を提供するサービスです。商品需要、必要工数、サーバートラフィックなど、あらゆる分野で役立ちます。

【Amazon Forecastsの主な特徴】
■使用する上で、機械学習の知識は必要ない
■予測情報は分かりやすいグラフと表で視覚化される
■データは暗号化技術により保護される

⑤Amazon Interactive Video Service(IVS)

Amazon Interactive Video Service (IVS) は、簡易な操作でライブ動画配信を行えるサービスです。わずか数秒で、自前のウェブサイトやアプリケーション上から、ライブ動画を配信できるようになります。

【Amazon IVSの主な特徴】
■数クリックでライブ動画のセットアップができる
■数百万の視聴者に対しても配信できるよう、即座にスケーリングしてくれる
■ライブ動画をAmazon S3に録画するよう設定できる

まとめ

AWSの概要、DXに活用するメリット、代表的なサービスなどをご紹介してきました。

AWSは、2006年に登場して以降、世界のクラウドサービス市場をリードしてきました。ここ最近では、DXの手段としても注目されつつあります。

日本政府が行政システムのプラットフォームとしてAWSを採用したことを考えると、クラウドサービスやAWSに詳しいことが、DX時代に活躍できるエンジニアの必須要件とも言えます。

毎年毎年、新しいサービスがいくつも生み出されていることから、これからの動向にも注目です。

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